2009年12月27日日曜日

Brrrrrrr..... Good bye NY!

お寒うございます。2歳児のパパでございます。いよいよ最後の投稿です。

帰国直前にして、風邪をひいてしまいました。大学のHealth Centerに保険証を持って行ってまいりましたところ、冬休みとかで閉館でした。ついに数百ドル支払って入った大学の強制加入保険が生きると思ったのに、本当に役立たずです。インフルエンザのワクチンは打っているので、恐らく違うので、家帰ってパブロンを飲みました。

ともあれ、こちらは冬本番といった感じで、半パンTシャツという猛者もあまり見かけなくなってまいりました。しかし、ごく少数見かけるので、メリケンは只者ではないなと思わずにはいられません。


ロックフェラーセンターのツリー、頂点に輝くスワロフスキーも見とれている場合ではないくらい寒いです。

先週末、Elis島に観光に行こうと思ったのですが、雪だから欠航という理由で行けずじまい。
Liberty島のフェリー船もまた然り。.......自由の女神ならお台場にもあるから、ま、いいか。アメリカ滞在中に自由な人なら無数に見たし。


消防車だって、クリスマス前にはデコレーションされているし、なぜか角まで生えちゃっていますからね。
火事の現場には、角はrisk(危機)のうち危険のみを高め、まるでopportunityは産んでくれそうにないのではないかと感じてしまいますが、そんな退屈なことを言ったらこの国では叱られてしまうのかもしれません。


月曜から水曜の間に誰かに会えば『先週末はどう過ごしたんだい?Greatだったんだろう?』と聞き、木曜、金曜には『今週末はどう過ごす予定なんだい?Amagingなんだろう?』と聞く彼らにとって、クリスマスが楽しみでないはずがないのです。

Pfizer社のWorld Headquaterのビルも凝ったクリスマスの装飾で行き交う人の目を楽しませています。

UBSの本社はくるみ割り人形が並んでいます。

そうそう、おかげさまで今週の月曜日に秋学期の全日程を終えました。学校でTake home examを終え、emailの送信ボタンを押して私のStern交換留学は終了となりました。
私の探索能力が低いのか、毎日、昼と夜に「今日こそは、あっさりしていておいしいものが食べたいなぁ」と切望しながら、結局、pizzaかchicken over riceか、上の写真のようなsandwichという結末です。
日本に帰ったら鯛茶漬けを食べることにしよう。

こちらに来たときは、まだ暑く、大学前のWashington Square Parkの噴水で多くの人が涼んでいました。いまは、さすがに噴水で涼む人もいなくなりました。
うっすら感づき始めたのですが、NYUは2semester制をとっており、春学期と秋学期のみで構成されるのに対し、他のB-schoolでは3semester制、4semester制を採っているところもあるようで、これによって1 semesterあたりの長さも(そして授業料も)、決まってくるようです。

来年、交換留学を予定されている方で、できる限り長く授業を受けたい方は2semester制の学校を選ぶといいかもしれません。
2semester制だと、忙殺されるかというと、それは科目の選択と個々人のtime managementの問題なのかもしれません。東欧からの交換留学生のDavidは、ナイトクラブでもアルバイトをしていたし、木曜日夜にはリムジンナイトツアーを企画したり、やれハロウィンだ、感謝祭だ、クリスマスだ、誰かの誕生日だ、などといってダンスパーティーを企画したりで、今、メールをチェックしたら17通のパーティ予告メールを確認いたしました。
........それって、毎週ではないか。

先日、大学主催のFarewell Partyで遭遇したので、いつそんな時間が見つけられるか聞いてみました。彼曰く、母国の経営大学院は1年間のみだとかで、2年間分のカリキュラムが詰め込まれているからSternのカリキュラムは重たいとは思わない、とのことでした。
 
なるほどね。納得。
 
彼にTime managementの要諦を尋ねたところ、"寝なければいい"と言っていました。
参考になるような、まったく参考にならないようなご助言に感謝いたします。
 
見るからにPlay BoyなDavidには、母国で近所に住んでいてよく食事をする友人が居て名古屋で働いているとのことらしく、あだ名がPixyと言うらしい。結構、歳だけどね、などと言う。
.....それって、ひょっとしてストイコビッチって人じゃない?
と聞くと、なんで知っているんだ。お前も友達か?などという。若干、天然なのかもしれない。ストイコビッチと交流があるのだから、それなりの家柄なのかもしれないし、彼もサッカー選手だったのかもしれない。彼のFace Bookではビーチで美女と水遊びをしている様子が見てとれるので、彼は本国でもご多忙のご様子です。日本人が欧米人に抱くイメージそのものずばりの人生の謳歌しかたをDavidは体現しているようで、とても勉強になりました。
 
Sternの学生も、期末試験の最中もPartyを12時や2時までは楽しんで、それから帰宅して宿題を片付けたりするようなので、Party好きで自らを刺激的で多忙な生活に放り込みたいと思う方は、交換留学先にSternも候補に入れてみるといいと思います。
競争戦略のプレゼンで使うスーツ購入、布団購入、感謝祭(Black Friday)、クリスマスバーゲンのたびにお世話になったデパートMacy'sともさようならです。

高級デパートと聞いていたのに、65%offプラスMacy's cardをもっていたら15%off、さらに今日Macy's cardを作ればプラス10%offなどとレジの店員は言っていました。
それって、もう売らないで、あげちゃったらいいんじゃないんですか?などと思うとともに、ブランディングの担当はふざけているのだろうか、と思ったりもしましたが、店員が売り物の洋服を下に落として腰かけてマクドナルドのハンバーガーを食べていたり、そういうめちゃくちゃなところもあってMacy'sは常に驚きを与えてくれました。
そんな日々も終わりを告げようとしています。ついに明日、出国です。


さらば、NY!
 

2009年12月1日火曜日

Investment-Banker 育成機関 Chicago Booth

内藤@Chicagoです。

魚住さんの投稿に触発されて、久々に投稿します。

授業毎のassignmentと膨大な量のreading,groupworkに忙殺されておりましたが、試験も終了し、いくらか落ち着いてきました。
私は語学力のハンディを考慮して下記3科目のみの履修でしたが、このくらいの量が自分にとって正解でした。

1:Corporation Finance
2:Cases in Financial Management
3:Theories of Leadership


1:Corporation Finance
KBSの財務基礎科目+金融機関経営を足して2で割った感じの授業。

APVやWACC、KKRのNabisco買収のケース等、Corporate Financeの基礎、王道を行くような授業。Harvard PH.Dとって数年の若い教授のclass handling が絶妙で、誤解していた、見逃していたようなFinanceの基礎を徹底的に復習するのに最適でした。

この授業はBoothではInvestment Bankを目指す1年生が履修する授業として位置づけられていて、
ゆえに目をぎらつかせた、俺はWall Streetで活躍するんだ、的な野心むき出しの学生達とgroup work をすることに。

memberのうち、一人はオーストラリアの保険会社にてaccuracy(保険数理モデルを駆使して保険利率の算定とかする人)2年ほど勤めていた中国人。

もう一人は「Investment Bankで働き続けたら50歳で死んじゃうよ」という主旨の本を出版している元Leaman出身のI-banker.

彼らのモチベーションは異様に高く、おかげで毎週日曜夕方からgroup work入れられるといった状況でしたが、常に高いレベルを追い求めようという姿勢は私にとってもいい刺激になりました。

彼らのレベルについていけるか、当初不安でしたが、私も授業内容の概ねを既習であったことと、事前予習をきっちりやっていたことから、group assignment で自分が作ったValuation modelを採用してもらうことも多々あり、本物のI-bankerとfinanceで対等に議論できたことはいい意味で自信につながりました。


2:Cases in Financial Management
読んで字の如く、ケースを使って現実におこったfinancial problemを分析する授業。

この授業もBoothではInvestment Bankを目指す2年生が履修する授業として位置づけられていて、ゆえに目をぎらつかせた、俺はWall Streetで活躍するんだ、的な野心むき出しの学生達で占められていました。

さすがに2科目彼らと行動共にするのはしんどいと思い、exchange student 4人でgroup work をすることに。結果としてイタリア人、ドイツ人、中国人、日本人という多国籍軍でアメリカ企業のcaseに挑むことになりました。

授業内容は、まず企業戦略を定性、定量両面から分析し、その後直面している課題、IPOやM&A、LBO、Spin-Off等を評価するため、ひたすらValuationを繰り返すというものでした。

この授業は企業戦略とFinanceをつなぐ架け橋という役割を果たしていた、という意味で、I-bankerのみでなく、事業会社の財務担当者等にもtake awayの多い授業だったような気がします。

ひたすらValuationさせられていたおかげで、spreedsheet上のどのセルに、NPVやTV、beta等の数式を打ち込んであるか、全て空でいえるくらいになりました。当分EXcelの、あのグリーンのアイコンはクリックしたくありません。


3:Theories of Leadership
一番お気に入りの授業。

元々は政治学で有名な高齢の教授が、毎回100人の学生を前にユーモア(時に下ネタも)たっぷりの授業を展開。日本人留学生からの評価はいま一つのようでしたが、その他欧米、アジア人から支持を得るBoothの名物授業の一つ。

ObamaとBushのリーダーシップスタイルの比較から始まり、その後Freudの[Group psychology and ego]、元IBMCEO, Louis Gerstner[Who says elephants can't dance?(邦訳巨象も踊る)]その他ヒットラー等の歴史的人物を通してリーダーシップを議論していく授業。

Freud等の非常に難解なreadingをこなさなければならないことと、これらを読んだ後提出するassignmentの評価が辛く(教授曰く、優れたリーダーは適切な文章表現力を備えなければならない、という理由から、文章の文法、organaizeされているかに非常にこだわっていた)、苦労も多かったのですが、社会学科出身の妻の手助けも得て、最終的にはtake awayの多い授業に。

この授業が良かった点は、高度なリーダーシップ論を学べたことはもちろんの事、学生の出身が多国籍なため、leader,follower間の関係を考察するだけでも、文化、価値観の違いなどから多様な解釈をすることが学べたこと、ひいてはそのような多様性の中で日本及び日本人がどのような存在なのかを客観的に見つめなおす、良い機会になったという点です。

一番印象深かったのは、最後の授業でAlan Roland[The influence of culture on the self and selfobject relationships ]という論文を読んでその内容を授業で議論したときの事。

内容はざっくり言うと、文化的な相違が自己(人格)にどのように違う影響を与えるのか?

例えばアメリカ人は確固たる自分(I-self)を幼少期から確立していくのに対し、アジア人は年長者を敬い、集団内にいかに適応するか((we-self)を保有すること)。

コミュニケーションスタイルは、アメリカ人がdirectなverbal communicationであるのに対し、アジア人は、indirectなnonverbal communication(要は口に出さなくても悟れ、ということ)を重視すること。

leader follower間で言えば、アメリカは役割分担が明確で、指示なども細かく的確に行うこと、followerが難題に直面しても、基本的には自分で解決することが求められるのに対し、アジア人はleader followerが相互依存的にもちつ、もたれつの関係を築いていること(授業ではAmae-dependencyと紹介されていた)

一つの結論としては、文化的な相違があると、followerからleader(あるいはその逆)へ期待する内容、役割が決定的に異なるということを常に把握しなければならない、というもの。

この論文の中に出てくるアジア人とは、日本人を指しており(つまりアメリカ人と日本人の比較)私ともう一人の日本人学生2人(+文化的に共感する韓国人数名)vs多国籍軍98人という、完全awayのクラスの中で、議論が行われることに。

・「何で日本人は上司に頼る(dependency)んだ?一人の大人としてmatureではないように思える。」

・「日本のクライアントと仕事したことあるんだが、苦労したよ。彼らは会議の最中、我々の話していることにうん、うんと相槌を打ってくれたんだ。てっきりOKのサインだと思って喜んでいたら、翌日Noの返事だったんだ。どう解釈すればいいんだい?」

・「日本人とnegotiationするときの秘訣は何だ?」

・「私(アメリカ人学生)の妻は日本人なんだが、アメリカ人のようにI love youを口に出して表現してくれないんだ?何故なんだ?(何でnonverbal communicationなんだ、という質問から。それは文化の違いじゃなくて、あんたに問題があるんだよ!の野次に会場爆笑)」


他に何か思いついたら、また投稿します。




2009年11月30日月曜日

Girls just wanna have fun

連投ごめんくださいませ。2歳児のパパでございます。
先週水曜日から昨日日曜日までThanks giving holidayで大学の授業が休みでありました。ついにこの時が来たか、と歓喜に体が震えたのですが、数々の宿題のdue dateが週明けに控えていたので渡航前はフロリダに行ったりしたいと思っていたのですが、そんな隙は1ミリもないことに気付いたのでありました。

とはいえ、Stern交換留学とNY生活のバランスを図るべく、Thanks giving day名物のMacy'sのThanks Giving Paradeなるものがマンハッタンで開かれたので、朝起きて歩いて物見遊山に行ってまいりました。

セントラルパークから34丁目のMacy'sまでバルーンや楽団、芸能人を乗せたパレードカー、馬車などが連なります。寝ぼけ眼で眺めていた私の度肝を抜いたのは、Cindy Lauperそのひとでした。
パレードカー上で元気にシャウトするその姿は、一世を風靡した80年代そのままで、ピンクに髪を染め、私の位置から確認できる限りモヒカンでありました。すでに56歳になったという彼女は、いまだに勢いを失っていないことを知り、後頭部を鈍器で殴られる衝撃を受けました。
小学生の時に初めて彼女のビデオクリップを見たときの衝撃を再度味わうとは思っておりませんでした。


キャラが突き抜けている彼女の登場の後では、他の有名人はまるで霞んでしまうのでありました。

おそらくご高名な方かと思いますが、お名前を存じ上げません。どなたですか?
同じく、お名前を存じ上げません。どなたですか?

よく存じ上げております。世界で最も有名なげっ歯類であります。
名前は存じ上げませんが、舞浜で見たことがあります。
NYはYankees 優勝パレードや、Halloweenパレードのような祭りが終わるたびに、見苦しい光景が広がります。米系エアラインの飛行機を降りるとき、機内もしばしばこうなっているのを見るにつけ、日本の教育はまだ終わっていないと感じるのは私だけでしょうか。

これは、Times Squareのトイザらスにおむつを大人買いに行ったときに 公開録画をしていたときの写真です。マリアァァァとLatinoたちが歓喜していた点、二人とも歯が真っ白な点、マイクを持ってカメラに語りかけていた点、以上3点を合わせると、きっと有名人なんだと思います。どなたでしょうか。
誰か教えてください。
世界の有名人をご存じの方は日々のNYライフがきっと楽しくなることとと思います。

Beats me............

ご無沙汰しております。2歳児のパパでございます。
前回、予告しました息抜きがてらの近況報告は、息抜きができなかったために現在に至ることをここに白状いたします。しかし、このままでは、11月は誰も投稿なしというブログ終焉にありがちないけないパターンを救うべく、私が僭越ながら立ち上がることにいたしました。


それにつけても、私は、どうしてこんなに暇なしなのか表題のとおりサッパリわからないのですが

  1. 私が選んだ科目が単にサディスティックだっただけか、
  2. 私のtime management能力が低かっただけか、
  3. Sternの科目が単に小生の能力の限界を超えていた

.......理由は、これらのいずれか、または、組み合わせれば見つかると思われます。


では、言いっぱなしは最も嫌われるので、嫌われないためにも検証してみたいと思います。


小生の中で最もサディスティックな科目は戦略系の科目で、Competitive strategy in the marketplaceという科目です。是非とも一端を紹介し、苦しみを分かち合っていただきたいと思う次第です。SternでBest professor賞を4回受賞した定評ある教授が教鞭を振るう授業です。


ハンドアウトとして478枚の戦略のレクチャースライドをまとめた本、副読本として教授の著書、受講生がグループプレゼンを行うケースをまとめたケースブックがこの科目の必須アイテムです。
1回90分の授業が毎週2回開講され、前半の14セッションで戦略論をひと通り学びます。陸軍士官学校のWest Pointでも今なお
カンナエの戦い(数で劣るハンニバル軍が、強敵ローマ軍を圧勝した歴史的決戦)を戦略の基礎として学ぶという理由のもと、紀元前の戦略から私たちは学び始め、1960年代のPIMS、SWOT分析、1970年代のAbernathy-Utterback理論、BCG matrix, 経験曲線、Value map、1980年代のPositioning論, RBV論といった定番理論を今日の競争環境に当てはめながら振り返り、Aakerのブランド理論、ゲーム理論を学んできました。


その後に、学生が3人から5人のグループで全11ケースをプレゼンすることになりますが、これが大変な曲者でありました。学生はまず、Board memberとして他グループのケースを経営者の立場から検証することが求られるのですが、事前に教授の教科書に掲載されている13章ごとにケース分析を定性分析と、Crystal ballでspreadsheet modelingを行って得られる感度分析の結果をふまえてレポートを作成して提出しなければなりません。



一方で、自分たちのプレゼン準備を行うのですが、25分間のプレゼンの時間配分のうち、どのように使うかを分単位で管理されており、場面設定はBoard memberに提案する担当者というものであるため、登場するcompetitorの経営数字、マーケットシェアをそらんじて言えることが前提で、プレゼンのマナーとして殆ど画面を見ずにリモコンを片手にBoard memberを見て語りかけることがルールと明記してあるとんでもないdemandingなものでありました。



そういえば、最中にHalloweenがあり、Halloween Paradeなるものがありました。自習室を脱走し、家族と大学近くまで見に行きましたが、小雨は大雨へと変わり、雨宿りに入った日本料理屋は実はChinese経営で、親子丼を頼んだのに見たことのないチャーハンが出てきたこともありましたっけ。
しばしの娯楽も神は許さないのかと、思った次第です。


若い人は知らないかもしれませんが、昔、NYにはマシュマロマンという悪い奴がいて、ビルをなぎ倒したりしました。1980年代のM.Porterが活躍したころの時代の話です。
マシュマロマンはGhostbustersという英雄たちによって消されましたが、月夜の晩にはS
ternの建物をマシュマロマンが持ち去って休講になってくれたら、どれほど素敵だろうかと願ったものでありました。



閑話休題。
準備期間中には、教授室を訪問して進捗報告を行い、上記のフレームワークを適切に用いているか、重要な経営数字をマークしているかを確認されます。

一方で、それ以外のケースについて誰が競争戦略上、勝利に値するかを問うWho deserves to winというレポートをAHP理論などを用いて決定するものが課されます。

私はElectrohome社というカナダのプロジェクターを販売して塩梅よく事業展開していた会社が、Sonyの北米進出によって市場から駆逐されそうな憂き目に遭うというトホホな会社の戦略をどうすべきか?というケースをプレゼンしました。これは、かつて最も売れたHBSのケースだったそうで、時代が1991年のものであるため、ケースも注意深く読めばBCGマトリックスや経験曲線、Value mapが描けるようなデータがちりばめられており、なるほど興味深いケースでありました。

ケースを常に持ち歩いていたおかげで、NEC,Sony,Barco,Electrohomeといった登場企業の国別、カテゴリー別の数量、金額シェアを経年で言えるようになったことは言うまでもありません。知識は荷物になりませんから、きっとKBS卒業後に役立つことでしょう。

現在は、イタリア出身の学生が熱く語ったDucatiのケースのBoard memberとしての質疑も終了し、残すは個人レポートのSecond midterm report 1つを来週残すのみとなりました。


感慨深いです。

とはいえ、私にはいまだに下記科目がongoingでありまして、終わりが全く見えません。

  1. Decision model: 
    Spreadsheet modelingの科目。solver, premium solverを用いてもうお腹いっぱい、というまで債権と株式のポートフォリオの最適化を行った後に、crystal ballを用いてNPVのValue at riskを先生、そろそろもういいのではないですか?というまで計算し続ける科目。レポートがあと2回、プレゼンが1回残っております。

  2. Marketing Research:
    Marketing Researchを行う活動や検索方法を学び、その後、1次情報や2次情報を統計処理するための統計処理を統計ソフトを用いて、もうお腹いっぱいといってもやりつづける科目。レポートがあと2回、takehome examが1回残っております。

  3. Multinational Business management:
    多国籍企業の戦略を議論する科目。最初の90分をレクチャーで、後半90分をケース分析を行います。レクチャーでは、Pankaj Ghemawat のCAGE理論を筆頭に著名なフレームワークを学び、妥当性をケースで検証するという構成ですが、授業のうまさと、ケースの選択に教授のセンスを感じずにはいられない秀逸な授業です。 今日のTake-awayとして授業最後にwrap-upも周到に準備されており、感心せずには居られません。
    グループでのケース分析レポートは、Appendixのdata tablesが大好物の学生が多いNYUのためでしょうか、当然のようにCFを計算しNPVを出し、定性分析に基づき、3つのシナリオに書き直して、お決まりのCrystal ballでValue at Riskを算出し、海外進出する国が当該国で妥当か、手段がexport(shipping, lisencing/franchising), alliance (non-equity, equity, Joint Venture), FDI(acquisition, greenfield)のうちどれが適切なのかを結論します。定性分析だけで提出する勇気ある学生グループはいないのですが、さりとて、定量分析を頑張ったからといってフレームワークを使っていないと評価されないという、とても学びの多い科目でありました。
    この授業は、個人レポート2つを終え、あとはtake home examを残すのみとなりました。

  4. Business Start-up practicum
    アントレ科目です。ひとことでいうと、ものすごく辛いです。泣きそうです。意味もなく英語で表現すると、In a nutshell, it nearly kills me.です。来月21日のプレゼンと25ページのレポートに加え、電話ミーティング好きなメンバーと夜な夜な電話ミーティングの日々が続きます。

次回は、小生のタイムマネジメントがまずいのか、他の学生はNY lifeを満喫できていないのか?を検証したいと思います。

2009年10月31日土曜日

TG

毎週金曜日の17-19時はatrium(広場兼食堂みたいなところ)で無料のビールが振る舞われます。
Thanks God it's Fridayなので、ビールを飲むということのようです。
普段同じ授業を取っていないと会わない友達や、KWESTで一緒だった学年違いの友達などと、ビールを飲みながら近況報告をする場、と言ったところでしょうか。

先週はInterviewでChicagoに行っていたので出れませんでしたが、今日はちゃんと出席。

毎回ではないけれども、何かしらの催し物があります。今日は「ダンス部」のようなクラブの発表会でした。ちなみに先週は女装コンテストでした、見逃したのが残念。


学年で600人もいると、やっぱりいろんな人がいる訳で、ダンスのレベルも高い!みんないつ練習してるんだと思うくらい、ちゃんとやっています。でまた、自分の知り合いがステージに上がるということで、観客もものすごく盛り上がります。

ダンスの様子。1階だと全く見えないので、2階から見てました。






















17時開始で、結構みんな時間通りに来るのが驚き。大抵飲みに行く約束をして、時間通りに行くと誰もいないのがこの国の常識で、たとえば「9時にBARで」となると、9時半でもちょっと早めに来ちゃったかなとなります。Yes, it is America.


ビール飲み放題


ということで皆さん、 Have a good weekend!

2009年10月25日日曜日

Evanston Fall

さて、就職活動に明け暮れるexchange studentです。


夏から一気に冬になったかと思いきや、こちらにも秋というものがありました。
紅葉って、結構日本の特徴の一つかと勝手に思い込んでいましたが、こちらの紅葉もなかなかきれいです。

大学の図書館


大学の向かいにある教会

大学の中


大学の前の通り(my通学路)


写真をせっかく撮ったので共有してみました。

先週からこっちの日本人MBA生の方と一緒にシュウカツしてます。
1年生はSummer、2年生はFulltimeのオファーをゲットすべく毎週の様にシカゴのあちこちに出向いています。
Evanstonからは車だと早くて30分、電車だと60分くらい見なければ行けないので、なかなか大変です。
授業ももちろんあるし、ちょうど中間試験もあるし、学校のイベントもあるし、盛りだくさんです。

来月にはボストンキャリアフォーラムに参加します。
参加企業数が昨年の半分くらいになっていて、やはり例年に比べると企業の採用は控えめのようです。

またこの話題は後日アップする予定です。

それではまた。

Posted by Picasa

2009年10月7日水曜日

La Vie au ESSEC

Bonjour!  嶋見@ESSECです。

1か月ぶりの投稿になります・・ご無沙汰しててすみません。
派遣先でちゃんと頑張ってらっしゃる皆さまと違い、ごくふつ~に留学生活を楽しんでました(笑)

何しろ、寮生活がとても楽しいんです♪
初めての寮生活で、初めての一人暮らしなんですが、寮というのはとても不思議な空間で、他の人との境界線があるようでないような、一人暮らしなんですけど、留学生同士仲良くなってくるとすぐお友達の部屋に遊びに行ったりして、まるで家族や兄弟姉妹みたいな感じになってくるんです。一緒に夕飯を作ったり、シェアしたり・・ 同じ階に住んでるインド人の留学生がとても良い子で、時々インド料理をご馳走してくれたりします。次は私が日本料理を作ってあげる約束をしています ^^

あとくりちゃんのコメントにあったみたいに、毎週・毎日のように寮のどこかでPartyが行われてたり・・・他の留学生と仲良くなる良い機会なので、(毎回ではないですが)手料理を持参して参加してます。おかげでだいぶいろんな国籍の人と仲良くなりましたネ。インド・韓国・中国・台湾・アメリカ・ドイツ・コロンビア・アルゼンチン・スペイン・フランス・・本当にいろいろです。やっぱりこういう寮生活も留学の醍醐味のひとつですよね。中にはパリに住んでる留学生もいて、いいなぁと思うこともありますが、お友達をたくさん作るにはやっぱり寮がいちばんです♪

今日は少々さかのぼって、9月に行われたフランス語の授業のことを書こうと思います。

W大で第2外国語としてフランス語を取っていた割に、ほとんど文法や単語を覚えてなくて、お恥ずかしながらビギナーコースに参加してました(^^)ゞ ESSECでのフランス語の授業は、いかにもフランスらしい趣向が凝らされてて退屈することがありませんでしたネ。学内でのフランス語の授業のほかに、週一度課外授業みたいなのがあって、いわゆるフランス文化の紹介のようなもので、遠足気分で参加してました。

その課外授業とは以下の通りです。

①Les Impressionnistes: Auvers sur Oise et Giverny
ジヴェルニー地方等にある印象派画家たちの生家や展示館を訪ねるもの。

左写真、真中にいるのがフランス語の先生、Michelです。日本人びいきな所もあってかとてもやさしいんです。パリの郊外へちょっと出ただけで、可愛らしい、素敵な街を見つけることができます。

②La Champagne: Moet et Chandon a Reims
シャンパンの産地・ランスを訪れてノートルダム大聖堂を見学したり、ご存知の方も多いかのMoet et Chandon社を訪れて、シャンパンの貯蔵庫や製造方法を紹介してもらったりするもの。もちろん、試飲会もあって最高でした♪


Moet et Chandon社の地下貯蔵庫はまるで迷路のようで、各小部屋に数千本単位のシャンパンが眠っています。一部機械を使ってはいるものの、数世紀に渡り製造方法はほとんど変わってないそうです。

③La gastronomie et le vin: Wine and cheese
その名の通り、ワインとチーズの美食会です。授業の一環で、ワインの産地や製造方法、フランスの人々とワインとの関わりまで紹介してくれます。そして、最後にはもちろん、赤・白・Roseワインや各種チーズの試食会あり、フランス語の教授がエプロンをして、生徒一人一人にワインをServeしてくれました。



右写真に写っているのが、もう一人のフランス語の教授、Brigitteです。とてもクリアな発音でわかりやすく説明してくれます。それにいっつもおしゃれで・・Michelもそうですが、フランスの人達は年齢を問わず、皆さりげなくお洒落で自分のスタイルというものを持っています。


これだけ見ると、北米のB-Schoolとは違って、かなり緩そうな感じに見えるかもしれませんね・・(笑)
最後にフランス語コースの評価のことを書いておきますが、ふだんの授業は楽しいし、課外授業もあって楽そうに見えるかもしれませんが、試験や評価になると話は別で、教授陣は見てるところはちゃんと見てます。その辺の感覚の切り替わり方が未だに良くわからないんですが、9月末にはOral(=Speaking), Listening, Grammaerの試験がきっちりあって、皆真剣に試験勉強なり、準備をして臨んでました。私も同じグループの人達と寮で勉強会を開いて夜中過ぎまで勉強したり・・

フランスへ来て一カ月以上たちますが、だんだん先生や街の人達が話してるフランス語が耳に入ってくるようになり、少しずつコミュニケートできるようになってました。ESSECのMBAコースは英語で行われるし、留学生同士は英語で話すので、英語が話せれば十分ですが、ここまでくるとちょっと欲も出てくるんですね・・・ちょっとはフランス語を話せるようになって帰国したいと思います^^

それではまた・・ Au revoir!      

Natsuko Shimami


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