2009年12月1日火曜日

Investment-Banker 育成機関 Chicago Booth

内藤@Chicagoです。

魚住さんの投稿に触発されて、久々に投稿します。

授業毎のassignmentと膨大な量のreading,groupworkに忙殺されておりましたが、試験も終了し、いくらか落ち着いてきました。
私は語学力のハンディを考慮して下記3科目のみの履修でしたが、このくらいの量が自分にとって正解でした。

1:Corporation Finance
2:Cases in Financial Management
3:Theories of Leadership


1:Corporation Finance
KBSの財務基礎科目+金融機関経営を足して2で割った感じの授業。

APVやWACC、KKRのNabisco買収のケース等、Corporate Financeの基礎、王道を行くような授業。Harvard PH.Dとって数年の若い教授のclass handling が絶妙で、誤解していた、見逃していたようなFinanceの基礎を徹底的に復習するのに最適でした。

この授業はBoothではInvestment Bankを目指す1年生が履修する授業として位置づけられていて、
ゆえに目をぎらつかせた、俺はWall Streetで活躍するんだ、的な野心むき出しの学生達とgroup work をすることに。

memberのうち、一人はオーストラリアの保険会社にてaccuracy(保険数理モデルを駆使して保険利率の算定とかする人)2年ほど勤めていた中国人。

もう一人は「Investment Bankで働き続けたら50歳で死んじゃうよ」という主旨の本を出版している元Leaman出身のI-banker.

彼らのモチベーションは異様に高く、おかげで毎週日曜夕方からgroup work入れられるといった状況でしたが、常に高いレベルを追い求めようという姿勢は私にとってもいい刺激になりました。

彼らのレベルについていけるか、当初不安でしたが、私も授業内容の概ねを既習であったことと、事前予習をきっちりやっていたことから、group assignment で自分が作ったValuation modelを採用してもらうことも多々あり、本物のI-bankerとfinanceで対等に議論できたことはいい意味で自信につながりました。


2:Cases in Financial Management
読んで字の如く、ケースを使って現実におこったfinancial problemを分析する授業。

この授業もBoothではInvestment Bankを目指す2年生が履修する授業として位置づけられていて、ゆえに目をぎらつかせた、俺はWall Streetで活躍するんだ、的な野心むき出しの学生達で占められていました。

さすがに2科目彼らと行動共にするのはしんどいと思い、exchange student 4人でgroup work をすることに。結果としてイタリア人、ドイツ人、中国人、日本人という多国籍軍でアメリカ企業のcaseに挑むことになりました。

授業内容は、まず企業戦略を定性、定量両面から分析し、その後直面している課題、IPOやM&A、LBO、Spin-Off等を評価するため、ひたすらValuationを繰り返すというものでした。

この授業は企業戦略とFinanceをつなぐ架け橋という役割を果たしていた、という意味で、I-bankerのみでなく、事業会社の財務担当者等にもtake awayの多い授業だったような気がします。

ひたすらValuationさせられていたおかげで、spreedsheet上のどのセルに、NPVやTV、beta等の数式を打ち込んであるか、全て空でいえるくらいになりました。当分EXcelの、あのグリーンのアイコンはクリックしたくありません。


3:Theories of Leadership
一番お気に入りの授業。

元々は政治学で有名な高齢の教授が、毎回100人の学生を前にユーモア(時に下ネタも)たっぷりの授業を展開。日本人留学生からの評価はいま一つのようでしたが、その他欧米、アジア人から支持を得るBoothの名物授業の一つ。

ObamaとBushのリーダーシップスタイルの比較から始まり、その後Freudの[Group psychology and ego]、元IBMCEO, Louis Gerstner[Who says elephants can't dance?(邦訳巨象も踊る)]その他ヒットラー等の歴史的人物を通してリーダーシップを議論していく授業。

Freud等の非常に難解なreadingをこなさなければならないことと、これらを読んだ後提出するassignmentの評価が辛く(教授曰く、優れたリーダーは適切な文章表現力を備えなければならない、という理由から、文章の文法、organaizeされているかに非常にこだわっていた)、苦労も多かったのですが、社会学科出身の妻の手助けも得て、最終的にはtake awayの多い授業に。

この授業が良かった点は、高度なリーダーシップ論を学べたことはもちろんの事、学生の出身が多国籍なため、leader,follower間の関係を考察するだけでも、文化、価値観の違いなどから多様な解釈をすることが学べたこと、ひいてはそのような多様性の中で日本及び日本人がどのような存在なのかを客観的に見つめなおす、良い機会になったという点です。

一番印象深かったのは、最後の授業でAlan Roland[The influence of culture on the self and selfobject relationships ]という論文を読んでその内容を授業で議論したときの事。

内容はざっくり言うと、文化的な相違が自己(人格)にどのように違う影響を与えるのか?

例えばアメリカ人は確固たる自分(I-self)を幼少期から確立していくのに対し、アジア人は年長者を敬い、集団内にいかに適応するか((we-self)を保有すること)。

コミュニケーションスタイルは、アメリカ人がdirectなverbal communicationであるのに対し、アジア人は、indirectなnonverbal communication(要は口に出さなくても悟れ、ということ)を重視すること。

leader follower間で言えば、アメリカは役割分担が明確で、指示なども細かく的確に行うこと、followerが難題に直面しても、基本的には自分で解決することが求められるのに対し、アジア人はleader followerが相互依存的にもちつ、もたれつの関係を築いていること(授業ではAmae-dependencyと紹介されていた)

一つの結論としては、文化的な相違があると、followerからleader(あるいはその逆)へ期待する内容、役割が決定的に異なるということを常に把握しなければならない、というもの。

この論文の中に出てくるアジア人とは、日本人を指しており(つまりアメリカ人と日本人の比較)私ともう一人の日本人学生2人(+文化的に共感する韓国人数名)vs多国籍軍98人という、完全awayのクラスの中で、議論が行われることに。

・「何で日本人は上司に頼る(dependency)んだ?一人の大人としてmatureではないように思える。」

・「日本のクライアントと仕事したことあるんだが、苦労したよ。彼らは会議の最中、我々の話していることにうん、うんと相槌を打ってくれたんだ。てっきりOKのサインだと思って喜んでいたら、翌日Noの返事だったんだ。どう解釈すればいいんだい?」

・「日本人とnegotiationするときの秘訣は何だ?」

・「私(アメリカ人学生)の妻は日本人なんだが、アメリカ人のようにI love youを口に出して表現してくれないんだ?何故なんだ?(何でnonverbal communicationなんだ、という質問から。それは文化の違いじゃなくて、あんたに問題があるんだよ!の野次に会場爆笑)」


他に何か思いついたら、また投稿します。




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