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2009年11月30日月曜日

Beats me............

ご無沙汰しております。2歳児のパパでございます。
前回、予告しました息抜きがてらの近況報告は、息抜きができなかったために現在に至ることをここに白状いたします。しかし、このままでは、11月は誰も投稿なしというブログ終焉にありがちないけないパターンを救うべく、私が僭越ながら立ち上がることにいたしました。


それにつけても、私は、どうしてこんなに暇なしなのか表題のとおりサッパリわからないのですが

  1. 私が選んだ科目が単にサディスティックだっただけか、
  2. 私のtime management能力が低かっただけか、
  3. Sternの科目が単に小生の能力の限界を超えていた

.......理由は、これらのいずれか、または、組み合わせれば見つかると思われます。


では、言いっぱなしは最も嫌われるので、嫌われないためにも検証してみたいと思います。


小生の中で最もサディスティックな科目は戦略系の科目で、Competitive strategy in the marketplaceという科目です。是非とも一端を紹介し、苦しみを分かち合っていただきたいと思う次第です。SternでBest professor賞を4回受賞した定評ある教授が教鞭を振るう授業です。


ハンドアウトとして478枚の戦略のレクチャースライドをまとめた本、副読本として教授の著書、受講生がグループプレゼンを行うケースをまとめたケースブックがこの科目の必須アイテムです。
1回90分の授業が毎週2回開講され、前半の14セッションで戦略論をひと通り学びます。陸軍士官学校のWest Pointでも今なお
カンナエの戦い(数で劣るハンニバル軍が、強敵ローマ軍を圧勝した歴史的決戦)を戦略の基礎として学ぶという理由のもと、紀元前の戦略から私たちは学び始め、1960年代のPIMS、SWOT分析、1970年代のAbernathy-Utterback理論、BCG matrix, 経験曲線、Value map、1980年代のPositioning論, RBV論といった定番理論を今日の競争環境に当てはめながら振り返り、Aakerのブランド理論、ゲーム理論を学んできました。


その後に、学生が3人から5人のグループで全11ケースをプレゼンすることになりますが、これが大変な曲者でありました。学生はまず、Board memberとして他グループのケースを経営者の立場から検証することが求られるのですが、事前に教授の教科書に掲載されている13章ごとにケース分析を定性分析と、Crystal ballでspreadsheet modelingを行って得られる感度分析の結果をふまえてレポートを作成して提出しなければなりません。



一方で、自分たちのプレゼン準備を行うのですが、25分間のプレゼンの時間配分のうち、どのように使うかを分単位で管理されており、場面設定はBoard memberに提案する担当者というものであるため、登場するcompetitorの経営数字、マーケットシェアをそらんじて言えることが前提で、プレゼンのマナーとして殆ど画面を見ずにリモコンを片手にBoard memberを見て語りかけることがルールと明記してあるとんでもないdemandingなものでありました。



そういえば、最中にHalloweenがあり、Halloween Paradeなるものがありました。自習室を脱走し、家族と大学近くまで見に行きましたが、小雨は大雨へと変わり、雨宿りに入った日本料理屋は実はChinese経営で、親子丼を頼んだのに見たことのないチャーハンが出てきたこともありましたっけ。
しばしの娯楽も神は許さないのかと、思った次第です。


若い人は知らないかもしれませんが、昔、NYにはマシュマロマンという悪い奴がいて、ビルをなぎ倒したりしました。1980年代のM.Porterが活躍したころの時代の話です。
マシュマロマンはGhostbustersという英雄たちによって消されましたが、月夜の晩にはS
ternの建物をマシュマロマンが持ち去って休講になってくれたら、どれほど素敵だろうかと願ったものでありました。



閑話休題。
準備期間中には、教授室を訪問して進捗報告を行い、上記のフレームワークを適切に用いているか、重要な経営数字をマークしているかを確認されます。

一方で、それ以外のケースについて誰が競争戦略上、勝利に値するかを問うWho deserves to winというレポートをAHP理論などを用いて決定するものが課されます。

私はElectrohome社というカナダのプロジェクターを販売して塩梅よく事業展開していた会社が、Sonyの北米進出によって市場から駆逐されそうな憂き目に遭うというトホホな会社の戦略をどうすべきか?というケースをプレゼンしました。これは、かつて最も売れたHBSのケースだったそうで、時代が1991年のものであるため、ケースも注意深く読めばBCGマトリックスや経験曲線、Value mapが描けるようなデータがちりばめられており、なるほど興味深いケースでありました。

ケースを常に持ち歩いていたおかげで、NEC,Sony,Barco,Electrohomeといった登場企業の国別、カテゴリー別の数量、金額シェアを経年で言えるようになったことは言うまでもありません。知識は荷物になりませんから、きっとKBS卒業後に役立つことでしょう。

現在は、イタリア出身の学生が熱く語ったDucatiのケースのBoard memberとしての質疑も終了し、残すは個人レポートのSecond midterm report 1つを来週残すのみとなりました。


感慨深いです。

とはいえ、私にはいまだに下記科目がongoingでありまして、終わりが全く見えません。

  1. Decision model: 
    Spreadsheet modelingの科目。solver, premium solverを用いてもうお腹いっぱい、というまで債権と株式のポートフォリオの最適化を行った後に、crystal ballを用いてNPVのValue at riskを先生、そろそろもういいのではないですか?というまで計算し続ける科目。レポートがあと2回、プレゼンが1回残っております。

  2. Marketing Research:
    Marketing Researchを行う活動や検索方法を学び、その後、1次情報や2次情報を統計処理するための統計処理を統計ソフトを用いて、もうお腹いっぱいといってもやりつづける科目。レポートがあと2回、takehome examが1回残っております。

  3. Multinational Business management:
    多国籍企業の戦略を議論する科目。最初の90分をレクチャーで、後半90分をケース分析を行います。レクチャーでは、Pankaj Ghemawat のCAGE理論を筆頭に著名なフレームワークを学び、妥当性をケースで検証するという構成ですが、授業のうまさと、ケースの選択に教授のセンスを感じずにはいられない秀逸な授業です。 今日のTake-awayとして授業最後にwrap-upも周到に準備されており、感心せずには居られません。
    グループでのケース分析レポートは、Appendixのdata tablesが大好物の学生が多いNYUのためでしょうか、当然のようにCFを計算しNPVを出し、定性分析に基づき、3つのシナリオに書き直して、お決まりのCrystal ballでValue at Riskを算出し、海外進出する国が当該国で妥当か、手段がexport(shipping, lisencing/franchising), alliance (non-equity, equity, Joint Venture), FDI(acquisition, greenfield)のうちどれが適切なのかを結論します。定性分析だけで提出する勇気ある学生グループはいないのですが、さりとて、定量分析を頑張ったからといってフレームワークを使っていないと評価されないという、とても学びの多い科目でありました。
    この授業は、個人レポート2つを終え、あとはtake home examを残すのみとなりました。

  4. Business Start-up practicum
    アントレ科目です。ひとことでいうと、ものすごく辛いです。泣きそうです。意味もなく英語で表現すると、In a nutshell, it nearly kills me.です。来月21日のプレゼンと25ページのレポートに加え、電話ミーティング好きなメンバーと夜な夜な電話ミーティングの日々が続きます。

次回は、小生のタイムマネジメントがまずいのか、他の学生はNY lifeを満喫できていないのか?を検証したいと思います。

2009年9月25日金曜日

After the first 3 weeks at NYU

2歳児のパパです。
日本ではシルバーウィークなる休暇があったそうですが、KBSのご学友の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、Sternでは秋学期が始まり3週間が過ぎました。
Semester毎に12単位以上、15単位以内を履修することが学生に要求されているので、1.5単位と3単位からなる科目を組み合わせて履修申請をします。

私の場合は、下記の5科目(#1-5)を履修し、1科目(#6)を聴講しています。


  1. Competitive strategy in marketplace(戦略)
  2. Multinational business management(戦略、多国籍企業経営)
  3. Business start up practicum(戦略、アントレ)
  4. Decision model(経営科学)
  5. Market research(マーケティング、統計)
  6. Valuation

いずれも定評のある教授の科目を登録したため、とても授業に満足しています。
すべての教授は、開講科目について学生評価を受けており、過去の評価がイントラネット上で公開されるため学生は履修前に当たり外れを事前に知ることができるのです。
特に#6のValuationはアスワス・ダモダラン教授という米Business Week誌で全米B-schoolのトップ12人の教授に選ばれた人気教授であるため、webで履修申請と同時に300人の定員は埋まっておりました。金融出身者の多いSternにあっては、金融市場で鍛えてきたの学生のクリックはただものではないようです。1秒たたぬうちにには私はキャンセル待ち84番目となったのでありました。



ダモダラン教授は複数のファイナンスの教科書を著していますし、邦訳も最近3分冊で出ていますので興味があれば、KBS図書館で眺めてみてください。
また、講義内容は
教授のHomepageで講義ppt、Handout、動画、音声ともにダウンロードできるように公開されていますし、過去にValuationで使われたSpreadsheetもダウンロードできるようになっているので、併せて参照してみてください。


この科目では、未公開企業、黒転が程遠いベンチャー企業、家族経営企業、多角化企業といった企業価値評価が難しい企業をどう試算するかを扱います。Valuationに関わる"迷信"、"誤解"として「Valuationには正解があるはず」、「難しいValuation方法を使えば企業価値評価の確度が上がる」、などを列挙し、ユーモアたっぷりに説明してくれます。
『多角化企業のValuationにおいて、各ビジネスユニットの成長率や資本コストをどう試算すべきか、事業価値評価の各プロセスでの小さな間違った前提が企業価値評価ともなると大きな違いとなって露見するのは、クリスピークリームドーナッツといえど小分けにすればカロリーが低くなると思っても、全部食べたらとんでもないカロリーになるのと同じだ』、といった調子です。


んー、たとえ話がアメリカ的ですよね。

一方、正式に履修申請している科目では、個人レポート、グループレポートの提出が始まっており、現在を小雨の状況に例えるならば、10月は暴風域に、11月には直撃することが最大の懸案事項となっております。
生を受けて以来、「ギリギリボーイ」、「Mr. Wait until the Last Minute」の名を欲しいままにしてきた私ですが、汚名を返上すべく、1ヶ月先の課題をよい子に消化している次第であります。きっと、2歳の息子も父の背中がいつもより大きく見えているはずです。

ともあれ、世界中の観光客を魅了するとされるNYで生活を送っている私ではありますが、このような状況にありますので、「家のち大学。ところによって図書館。のち家。ときどき日本食定食屋テリヤキボーイ@タイムズスクエア」を繰り返している次第であります。
単調な生活を続けているとはいえ、大学ではオリエンテーション時には工事中であったSternが、驚くべき進捗で次々と完成していき、ガラスのステップの階段が突如現れたり、ピカピカの地下教室が完成したりで時の流れを日々実感しております。


大学の完成したばかりの地下1階の教室。天窓で開放感があります。
土日の休日の間も着実に完成していく光景を見るにつけ、勤勉は日本人だけのものではないのだと驚いたりします。ただし、道端で見かける警官は携帯Brackberryでメールをしていたり、ピザを食べていたりするのでかなり危うげで絶妙なバランスのもと、この国は成り立っているのではないかと思わずにはいられません。


一方、住むアパートの前では、1週間ほど前より家の前にパトカーや警官(注:こちらの警官もやはり携帯いじりと買い食いはやめない。)が増えたなと感じたところ、3日ほど前からはシークレットサービスまでいるので何事かと思ったらご近所の国連で国連総会にオバマ大統領が出席したとニュースで初めて知りました。
国連へと続く42丁目からの道路は、アパートの2ブロック先で検問しており、パトカー、覆面パトカー、消防車、救急車、なぜか土砂を積んだ警察の大型トラック、シークレットサービスの車といった豪華メンバーで封鎖しており、そこに各国代表が警察車両に守られながら走ってくると一斉に封鎖が解除される段取りになっています。その光景を毎朝眺めるたびに、モーゼの十戒と同じだなと妙に感心しつつも、本物のVIP待遇とはこれを言うのだなと感じ入るのでありました。
わたくし、また一つ利口になりました。



今宵も、何台ものパトカーの青や赤の警告灯でアパートの前は歌舞伎町のように賑やかです。
大学前に日本人報道陣ばかりが集まっているので何故かなと思ったのですが、我が国の宰相も国連に出席されたとのことで、NYUには首相夫人がいらっしゃったことを後に日本にいる家族から聞きました。こちらのTV-Newsや新聞で日本が扱われることが殆どないのは、さもありなんといえど、やっぱりさびしいことであります。


家から学校までの通学の間にも、NYだけあって珍しいものを見かけます。

SEX AND THE CITY2の撮影が始まったとかで、たまにロケ現場を見かけます。写真は、違うロケのものですが。とりあえず、通学途中なのと、SATCには低関与なので私は常に華麗にスルーします。



どうやらお姉さんが女優の模様でした。

最寄りの駅のグランド・セントラル駅。
映画『
メン・イン・ブラック2』によれば、この駅のコインロッカーの一つに宇宙人が暮らしているそうですが、そんなことにはお構いなく私は華麗にスルーして地下鉄入口へと急ぎます。
映画『
ドン・サバティーニ』では、オープニングで主人公ケロッグが、同じくニューヨーク大学に通うために上京してくる時に地下鉄に乗り換えようとします。ケロッグは不慣れな都会でホームレスにつまずき階段から転げ落ちますが、私は華麗にホームレスをスルーします。

大学前の公園では、大道芸人や生演奏をする若者であふれております。
先日、何故か世界のナベアツ氏が青空のもと、営業をしておりました。
Law schoolとB-schoolの前の公園でのお笑いの営業は、かなり厳しいのではないかと思いましたが、授業が始まる前だったのでこれも華麗にスルーします。




ブライアンのロッカーが友人にデコレートされて、誕生日を祝われていますが、私は勤勉な学生なのでやはり華麗にスルーして教室に向かいます。
また、レポートの合間の息抜きがてら近況を報告させてください。


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